ここまでの物語、まったく私の創作ではありません。
撮影スタッフのかなり長い撮影だったと思いますが、全て実写で2時間の番組でした。
マリーは水牛の群れを憎々しげに見つめていた。いままでの彼女とは違っていた。
ボスの角にはベットリと血がついていた。それはなんの血なのかはわからなかった。
でも、マリーの目にはそれが我が子の血のように思えてならなかった。聞いてみなければわからないが、ブラウン管を通してみる私の目にはそう見えた。
そしてマリーは水牛の群れに挑んでいった。一匹の雌ライオンが水牛の群れに突進することなどありえない。何年もこの番組を見てきて、ただの一度もこんなシーンはなかった。
それはみていて鬼気迫るものがあった。
狙うはただ1頭。水牛のボスだ。他の牛達は彼女の剣幕に一斉に割れて逃げるしかなかった。
親衛隊もどこにいるのか、出て来なかった。まさしく一騎打ちとなった。
ボスも逃げることなく立ち向かったが、口を噛まれ動くことができなかった。ひたすら振り払おうとしたがうまく行かず、数分は続いたであろう。
そこでようやく親衛隊が動き、マリーは引き下がらざるを得なかった。
そして両者痛み分けとなった。
鬼気迫る戦いだった。まるで時代劇を見ているようで、人間と動物の、どこが違うのかさえわからず、私はただひたすら驚嘆するしかなかった。
彼女は群れの中に何度も何度も挑みかかっていき、ボスに到達できなかったが、押しつ戻しつ長い戦いば続いた。
膠着状態となった時、後ろにいた水牛たちが騒ぎ出し、なにか子供のような鳴き声が聞こえた。
それにマリータウは敏感に反応したのだった。
まさか……
(まさしく映画のような展開です。絶妙に作られているような気がしますが、彼ら動物たちが演技するわけがありません。まさしく現場で撮影されたのです。もし、ナショジオを見れる環境がありましたら、みてください。必見です。)
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^^