自然界のおきてのようなものだと思うのですが、種とい
うものは、もっとも優れた遺伝子を残す習性があるようで
す。劣等なものは排除して優れたものだけを残す――。
ライオンのオスが群を乗っ取るとき、その群れの子供は、
例外なく殺すそうです。
遺伝子絶対主義といいますか――、
自分の遺伝子だけを残すために――結果、最も優れた遺伝
子だけが残るわけです。強いということはいろんな意味で
優秀なのですね。
肉食獣最大と言われるベンガル虎もそうです。群は作ら
ないのですが家族は存在します。
だいたいメス虎が2、3頭の子供を連れているといった
具合です。
虎のオスとメスが戦う場合、その原因はおもに二種類あ
ります。テリトリーを巡る戦いと、母親が子供を守る戦い
です。メスは子供がいると発情しないので、必然的に殺す
ことになるのです。またさらに、虎の場合、そのメスと夫
婦関係にあった場合、そしてその子が実の子であった場合
もどういうわけか殺すそうです。いやはや気性の激しい虎
のこと、その理念は図りかねます。ですから夫が近づいた
場合も、メスは緊張し子供を遠ざけ守ろうとします。そこ
で戦いが起こる場合もあるのです。
しかし、ライオンの場合は圧倒的にオスが強いのですが、
トラの場合はそうとは限らないようです。目撃証言によれ
ば、瞬く間にオスをかみ殺したということです。――いや
はや女は怖いですね。
いつも戦っているわけではありません――それでは種は
滅んでしまいますから。
またメスの夫選びは慎重であるといわれます。私にはそ
れが「愛だの恋だの」といった感情ではなく、いかに優秀
な種子を持っているのか、冷静な計算をしているように思
われます。
その点人間も同じですね。よくよくチョイスしているの
は、優良遺伝子を獲得するための本能なのでしょうね。
つぎの投稿まで時間が空くので
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