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バッファロー、ハイエナ……象はちょっときついかなー。でもやる。

一命負傷


Buffalo VS Lions


対ハイエナ


対像



『ベンガルタイガー』その4

そこから何千キロも離れたアフリカ南部、サバンナのマライア保護区。
まだ生まれて数ヶ月しかたってないライオンの双子がいた。とは言え野生動物の場合、多重出産がほとんどだから、双子というのもおかしい。
彼らの場合も六つ子として生まれたが、ハイエナに襲われたり、コブラに咬まれたり、その他諸々で、とうとう二人っきりになってしまった。
幼少期はさすが百獣の王といえども、ひ弱でただの獲物にすぎない。
若きキングとプリンセスは特に仲がよく、食べるときも獲物を狩るときも、遊ぶときも寝るときも、いつもいっしょだった。

夕方になるといつものように、母親にくっついて狩りにでかける。
メスばかりの群れで六頭、それにちっこいのが二匹くっついて走る。
群れはインパラの匂いを嗅ぎつけて追い始めたようだ。
インパラはライオンたちの好物であり、彼らのメインディッシュとしてあげられよう。インパラはアフリカ南部に広く生息し、シカに見えるがじつはそうではないらしく、ウシ目、ウシ科に属するりっぱなウシ?だ。じつはシカ自体もウシ目に属し、ウシの仲間であるらしい。生物学的に見れば太古に牛と馬に別れ、シカは牛のほうに分類されるということだ。
インパラ――土地の言葉で「黒い足」と呼ばれるこのシカ(シカといったほうがわかりやすいだろう。日本人にはどう見ても牛には見えない)は、ジャンプ力、脚力は最強であろう。七、八メートルの川はゆうに飛び越えてしまう。

雄ライオンは現在縄張りのパトロール中で、狩りには参加していない。雌たちば何のパトロールやら?どうせ発情のフェロモンをプンプン匂わせた若い雌ライオンのお尻でも追っているのではないかしら?!"と、お互いに目配せし、鼻をフフンとならせ、また行進を再開した。

今日のばあい規模こそちいさいが、まさしくプロのハンターたちの行軍である。実はあと二つ雌の群があり、それぞれ七、八頭で活動している。やはりそれぞれが二、三頭の子供を養っている。養っているのは子供だけではないのだが・・・・。
これらの雌たちはすべて一頭の雄ライオンに直結している。彼に従う他のたくましいオスや、まだ経験未熟な若いオスたちは、キングのおこぼれにあずかるか、フリーのはぐれメスライオンを狙うのだ。

そのときプリンスは、初めて草原にはそぐわない異質な臭いをかぎつけた。母親たちは落ち着いていて、いつもと変わらずといったふうに歩みを続けている。
するとにわかにメスたちの動きが慌ただしくなった。
かなり離れているが、インパラの群が大慌てで草木の間を走り去るのが見えた。
メスたちはさらに速度を速め、インパラの群の方向に走り出していった。
ところがプリンスは持ち前の好奇心から、先ほどの臭いの正体を確かめるべく、親たちとは回れ右してあらぬ方向へと走り出した。
プリンセスも兄の気配を感じないのが気になり、ふりかえると、兄が別方向へ走り去っていくのが見えた。妹はなんのためらいもなく、兄に置いていかれまいと必死に走りだしていた。
若獅子がみたものは、あとでわかったことだが、人間という生き物と、車という半分生き物のようなものだった。
プリンスはまたあるものに興味を示した。その人間にくっついている赤いヒラヒラしたものがどうしても気になり、ついに我慢しきれずにブッシュのかげから飛び出していった。
アリスは草原のそよ風に吹かれながら、パパたちの戻ってくるのを待っていた。とその時、何かが足にぶつかってきた。フワリと軽く、しかも動いているから生き物かもしれない。まだアフリカについて間もないアリスは怖いもの知らずで、興味津々に下をのぞき込んだ。
するとまだ小型犬ほどの子ライオンが、子猫のようにじゃれついているではないか。
「アハハハ」アリスは思わず笑った。これが将来、サバンナの帝王とも呼ばれる、すこし大きめの猫であるとも露知らず…………?!
アリスが時たまぶつかる子ライオンの柔らかみを味わっていると、さらにもうひとつの塊がぶつかってきて、目をでっかく広げて驚いた。
プリンセスはアリスのお尻のあたりにぶつかった。そこはグニャリと柔らかく、まだライオンの筋肉質な感触しか知らない子ライオンにとっては、はじめての経験だった。
だが、まだ遊びざかりの彼女にとっても、お目当てはやはりスカートのヒラヒラだった。
アリスは二頭ものライオンにもてあそばれ、最初は閉口していたが、すぐになれ、わざとスカートをひるがえし、右へ左へと回転しながら戯(たわむ)れて遊んだ。少女の着けている赤いスカートは、母ジェニファーが草原で見失ってもすぐにわかるように、本国イギリスで選んだものだった。
アルプスの少女ハイジをイメージして、「サバンナの少女アリス」を演出させようとのジェニファーのもくろみだった。
草原に赤いドレスを翻(ひるがえ)し、それにたわむれて遊ぶ二頭のライオンと少女。まさに一幅の絵であった。










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